輪廻してるなら

泣いて目が覚めたのはどれくらいぶりか。

可笑しくて、でもちょっと怖くて、悲しくて。

なんかね、

キノコの帽子をかぶった、
まんまる目の可笑しなおじいさんが、

何か言いながら人混みをスルスル歩いてくるの。

ちょっと遠くの方で、おばあさんも何か力振り絞って叫んでる。

おばあさんに寄って行ったら、
もうガリガリで。

おじいさんのとこに連れて行ってってゆーの。

やから、もうすごく軽い身体を抱きかかえて、そのおじいさんのところに連れてって。

そしたら、とても安心したように、
安らかにどんどん冷たくなっていくねん。
夢でも冷たさを感じて。

おじいさんは、優しく言葉をかけながら
それを受け入れてたのよね。

悲しかった。美しくて。

…でも、素敵な夢やってん。
求めてるものが映ったんやとおもう。

て。思い出しながら、
ミカミッヒ兄さんと歌った、

輪廻の歌を聴いてる。
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