しみついてるもの

いつもふと思い出す。‬

助けられずに見殺しにしてきた命が
いくつかあって

家と家の隙間で産み捨てられた仔猫を
屋根から下りて

なんとかして助けて病院につれていったのに、

受付の女は
「そんなもの持ってこられても困ります」と言い、途方に暮れたワタシは、家族にも相談したが駄目で、また元に戻さなければならず

その後その子たちはミルクも飲めず息を引き取り
ウジに喰われ
骨になってった。
見届けることが責任だと思って見続けた。

仔猫がいたのが
自分の部屋のベランダのしたで、
毎日毎日覗いてた。
死んでからは線香を落とした。

あの時は
どんな気持ちやったのやろうか。

仕方ない、と、思ってたのかな。

やれることがいっぱいあったのに。
あの頃は選択肢はもうないと思ってたから。

たぶん小学生の頃やったと思う。

あとは、中学生になってからも
手のひらで亡くなった仔猫がいて。

もうその時はある程度やれることがあることに気づいたから、
誰かに助けたり、教えてもらうだけじゃなくて

自分で学ぶことでなんとかなるんじゃないかと思い。本を買って次に備えた。

おかげでその後出会う子達には
精一杯できた。

けど、

失敗があってようやく学べたことやった。

分かるまで、いっぱい犠牲にしたなって。

凄く思う。

けど、後悔はあんまりない。
その時は精一杯に考えたつもりやから。

でも、でも。
自分の子供には
もっと早く、色んな方法があることを
教えてあげたい。

諦めるのは、精一杯考えてから。
可能性があるなら
やり抜くべきやってゆうことを

小さい時から知っていれば

きっと、芯がとっても太くなる、ハズ。

悲しいことは必ず起きる。
その乗り越え方は、経験しないとわからないけど。

あとは、
自分だけの人生を生きるのは案外簡単やとゆうことを、最近知りました。

どこまでの視野で
どこまでを見るのか。

とにかく、昔から怖かった
「失うこと」は、これから確実に増えていく。
どんな失い方をするのか?わからんが。

得るものももちろん多いやろうけど。

とりあえず、毎日覚悟して生きなきゃな。

わかってはいるんやで。
でもさ

ね。

いつかその日がきても
悔いのない日々を。